界面計測,電極反応解析,計算化学,表面増強ラマン散乱,電解析出プロセス
液体と固体、液体とまた別の液体、など異質の相どうしが接する“界面”という領域は、様々な現象の起点として重要な場です。次世代デバイスにおいても界面は重要であり、例えば電池は、電極という固体と電解液という液体が接した固液界面で反応が生じることが、その動作の端緒です。したがってそれらデバイスを精密に制御するためには、その界面領域で起こっている反応をよく理解しなくてはなりませんが、この界面領域は非常に狭いナノスケールの空間ですので、そこで何が起こっているのかを解析することは長年にわたり難しい課題でした。私の研究では、応用物理化学部門の本間教授、福永教授と連携しこの難題に挑戦、新しい分光測定の開発などを通じた次世代計測や計算化学シミュレーションを用いて界面反応を解析することでその多くの謎を解き明かしながら、得られた新しい知見を基にした電気化学プロセスの応用によって、二次電池、電解装置などの次世代デバイスを創製する研究を推進しています。