応用化学科2年 野口詩織

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中学生の時に、皮膚が荒れてしまったことがあり、皮膚科に行って治してもらいました。皮膚は、最初の印象を決める大事なものだと思っています。特に女性は、それによって、心も行動も変わってくると思います。そこで、皮膚科の医者を目指したいと初めは思っていました。でも、医者だと限られた人数しか救えない、薬を開発すればもっとたくさんの人を救えると思ったのがきっかけで、応用化学科に興味を持ちました。また、新聞記事で、ある企業が、薬とは全く関係しない技術を肌のケアに使えないかということで、とても良い化粧品を開発、販売した、という記事を読み、いろんな化学を学んだ後に視野の広いところから薬に使える技術等があるのではないかと思い、薬学系ではなく応用化学科を選びました。

 早い時期から早稲田大学に行きたいと思っていました。身近に早稲田大学の出身者がいたわけではありませんが、やはり有名な大学ですし、入試前にオープンキャンパス行き、早くから実験をやらせてもらえるということなどの情報もあったので、迷いなく入学を希望しました。また、有名な教授の授業が受けられるということも入学する楽しみでした。
1年生の時は、高校と違って専門的な勉強が増えて、大変だったなと思います。入学当初は、機器を触るのも怖かったりして、何をどうすればよいのか不安でしたが、2年生になって、サイクルもつかめているので、余暇の時間も楽しめています。また、1年生での勉強を2年生では基礎にしているので、時々1年生の時のノートを見返したりして、更に深く理解できるようになったと思っています。
レポートを書くときには、予習、復習が重要だと思っています。テスト対策としても、レポートをしっかりやっていれば、色々と勉強したことが頭に入っているので、大丈夫だと思っています。また、テスト期間の前には、同じ学科の人や、先輩と一緒に勉強し、教え合ったりして何とか乗り越えることができています。
先日、応用化学科で化学系の工場見学のとりまとめをして、自分も参加しました。ポリマー化合物を加工する工場では、素材を溶かしたり、固めたり、また、普段私たちが実験で使っている分析機器の大型版があったりして、とても面白かったです。これまでは、実験などを通して、その先の将来として研究者のイメージしかなかったので、実際に工場でお仕事をされている方々の様子を見ることができて、大変勉強になりました。

 私は、自分が治療を受けて治してもらった時、とても嬉しかったのを覚えています。ですから、将来は、私も良い薬の研究や開発に携わり、沢山の人を幸せにできたらと思っています。10年後は、医薬品の研究、開発者になっていたいです。
(2013年度インタビュー。学年は当時のものです。)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。