僕が応用化学科に入ったのは「なんとなく」化学が好きだったからです。そして学部3年生までは乗馬サークルに夢中になり、幹事長まで務めました。そんな僕でも、1年生の頃から大学院へは行くつもりでした。しかし、大学院に行く理由は、初めはみんなにありがちな「なんとなく」でした。でも研究室に入って考え方が変わりました。研究は、自分の心がけ一つで大きく長い方向にも悪い方向にも進みます。僕は自分の努力の結果が出る研究が好きになりました。そこでより高いレベルの研究と、自分のスキルアップを目指し、大学院への進学を本気で決めました。現在は水中での呼吸を可能にする装置である「人エえら」の開発を行っています。このテーマは、時間に制限なくスキューバダイビングを楽しむことができたり、海底生活空間を作ることができるという、人間の夢の実現が目標にあるので、研究もすごく楽しいです。また化学を学んでいない人にも「すご~い!」と分かってもらえるのも、このテーマの良い点だと考えています。
研究室での生活を通して、自分の将来を幅広い視点で見ることができるようになってきました。将来は化学系だけにとどまらず、自分の好きな動物関係へ進むことも考えています。また、就職だけでなく、博士課程への進学も考えています。現在、僕は楽しく研究生活を送っています。正直、3年生までは「応用化学科での講義や実験がどう役に立つの?」と思っていました。しかし3年生までに受けた講義や実験が、研究はもちろん、将来を考えるにあたっても大いに役立っています。楽しい人生を送るために頑張るっていいですよね。
(2005年度インタビュー。学年は当時のものです。)