日揮株式会社 加藤 良彦
平成4年度卒業
「何かものをつくるなら、飛びきり大きなものをつくろう」。これが私がこの会社を選んだ理由です。そして入社して実感したのは、我々の会社で必要なものは「紙とえんぴつ」そして「人」がすべてだということです。
エンジニアリングとは「工学」という意味でもありますが、科学を実用化し、人間の生活に役立てることを目的とする技術と言えます。モノを作る技術をハード技術とするのなら、エンジニアリングはモノとモノを組み合わせて、いかにして最高の機能を発揮させるかを追求するソフト技術です。そして、日揮のエンジニアリングは、顧客の計画の実現に当たり、知識、経験を駆使して、様々な要素技術を集約し、1つのものをつくる”超産業”です。
その中で化学工学の知識は、技術、情報を組み合わせる中で最も必要とされる専攻の1つです。
日揮の事業対象分野は、石油精製、石油化学、有機化学、天然ガス処理を始め、原子力、環境保全、宇宙開発と幅広く、化学・化学工学出身者の活躍の場はたくさんあります。大学での講義や研究で得た様々な知識は、実際の仕事をする上でずいぶん役立っています。それと同時にまだまだ勉強が必要であることも痛感します。また、海外で仕事できるチャンスがある、これも大きな魅力です。私は配属以来、シンガポールのプロジェクトに携わり、データをまとめたり、装置の設計をしたりしていますが、やがて自分の手で自分の知識で設計したプラントが大自然の中、雄大にそびえ立つ姿を夢みて仕事に励んでいます。海外での仕事はきっと、自分自身の固定観念を打ち破り、自分自身の成長を実感できることと思います。これからもいろいろなことに興味を持ちチャレンジして少しでも夢が実現できるよう頑張りたいと思います。
最後に皆さんが、少しでもエンジニアリングについて興味を持ち、理解を示して頂けたら幸いです。